映画・ドラマでスペイン語学習!【ペネロペ・クルス編】

スペイン語学習者なら、スペイン語の映画やドラマは気になるところですよね。何から観たらいいか分からないなぁ、という時、私は有名な俳優さんの出演作をチェックしています。

というわけで、今回は、スペイン出身の女優ペネロペ・クルスを深堀りです。

ペネロペ・クルスと言えば、「バニラ・スカイ」ではトム・クルーズと共演、ジョニー・デップ主演の人気シリーズ4作目「パイレーツ・オブ・カリビアン / 生命の泉」にも出演するなどハリウッドでも大活躍。

世界的な映画賞のノミネート・受賞も多く、アカデミー賞助演女優賞も受賞したスペインを代表する大女優です。

おそらくペネロペ・クルスが世界的に知られたのは、ペドロ・アルモドバル監督の「オール・アバウト・マイ・マザー」に出演した時ではないでしょうか。世界中で賞を取り、日本でも話題になった映画です。

ここからは「オール・アバウト・マイ・マザー」を除く、おすすめのペネロペ出演スペイン映画を5本紹介していきます。

オープン・ユア・アイズ(日本公開 1999年)

原題:Abre Los Ojos

本国スペインでは1997年公開の作品。

ハンサムで裕福な青年セサル。同じ女性とはデートしないとしていた彼は、誕生日パーティーに親友が連れてきた女性ソフィアに恋をします。ところが嫉妬にかられた別の女性の奇行により、セサルは悲劇に見舞われ彼の世界は一変。現実と幻想の境界が曖昧となり、ストーリーが進むにつれその曖昧さは激しくなっていくという心理ドラマです。

本作は2001年ハリウッドでもリメイクされ、ペネロペ・クルスが同じソフィア役でトム・クルーズと共演を果たしています。

ボルベール<帰郷>(日本公開 2007年)

原題:Volver

ペネロペ演じるライムンダは1人娘と夫のパコと暮らすが、パコの悪行に家族は翻弄される。また、ライムンダ自身の亡くなった母にも秘密が…

ペネロペは本作でカンヌ国際映画祭では女優賞を受賞、アカデミー賞でも主演女優賞ノミネートとなりました。

ライムンダが歌うシーンがありますが、こちらはペネロペが実際に歌っているのではなく吹き替え。歌手はエストレージャ・モレンテというスペインのフラメンコ歌手です。
こういったところも一緒にチェックするとさらにスペイン文化を知ることができて面白いですね。

抱擁のかけら(日本公開 2010年)

原題:Los abrazos rotos

不慮の事故で失明した映画監督マテオ・ブランコのの過去と事故に至るまでの出来事を掘り下げながら、ペネロペ演じる女優志望のレナ、そして周囲との複雑な人間関係が明らかになっていくヒューマンドラマ。

ペドロ・アルモドバル監督と組んだ4度目の作品。この映画では、ゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネートされています。

誰もがそれを知っている(日本公開 2018年)

原題:Todos lo saben

ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムの夫婦共演となった作品。監督は、イラン出身のアスガー・ファルハディ。

ペネロペ演じるラウラは、妹の結婚式に出席するため子供たちを連れて故郷の村を訪れます。ところが結婚式の夜、ラウラの娘が誘拐されるという予期せぬ出来事が… 彼女は家族や友人たちと協力し、娘を救出するために必死になるも、この事件によって、ラウラと村の家族の間にある隠された秘密や葛藤が徐々に浮き彫りとなっていくサスペンスドラマ。

公式サイト

パラレル・マザーズ(日本公開 2022年)

原題:Madres paralelas

同じ日、同じ病院で出産した2人の女性。この出来事がその後の2人を大きく結びつけることとなり、それぞれの人生を見つめるストーリーが展開するヒューマンドラマ。

アルモドバル監督が描く母と娘のモチーフに、スペイン内戦という歴史的な問題も加わり、興味深い内容となっています。

2022年のアカデミー賞でペネロペはこの映画の主演女優賞にノミネートされています。

公式サイト

まとめ

ペドロ・アルモドバル監督作品には欠かせない女優となっているペネロペ・クルスですが、他にも気になる出演作は多数あるので、ぜひチェックしてみてください。

現在配信で見ることができるのは、U-NEXTばかりなので、スペイン語字幕はチェックできないのが残念なところですが、作品そのものは楽しめますし、スペイン語のリスニング学習に活用していきたいです。