リスニングが苦手なら発音や音声変化についても知っておこう!

英語のリスニングが大の苦手。

テキストを読めばわかる初級英語も聞くとなるとまったく何を言ってるか分からない。

この場合、発音や英語独特のリズム、イントーネーションについて解説した教材で基礎的なことは分かっておいたほうが後々苦労しません。

聞き取れない理由

カタカナ発音の弊害

個人的にはカタカナが一番、邪魔になっていると思っています。

外来語を表すのに便利な反面、カタカナ音が染み付きすぎて、本来の音を脳が拒否してしまっているような気がします。

カタカナという概念がない幼児期は、英語の音だけを聞いて柔軟にマネできますが、大人になってからはこのカタカナ音が邪魔をして、単語と単語がつながって起きる英語の音声変化も、自分の中でカタカナ音に当てはめようとするために、何を言ってるのかまったく分からない、となってしまいます。

英語特有の音声変化やリズムに慣れていない

英語には独特のリズム音の強弱があります。

また、単語と単語がつながったり、同化して違う音になったりなど、音声変化もあります。

中高校生くらいからでも意識して英語の音に触れてきた場合は、さほど苦労なく受け入れられるのですが、大人になって英語環境ほぼゼロの状態から、という場合は補助知識を入れておいて損はありません。

音声変化を解説した教材や動画は多々あるので、実際に見てよさそうなものを参考にするのが良いですね。参考にできる教材はこのあと紹介しています。

単純に単語を知らない

上級者なら音だけで綴りを想像できますが、やはり知らないことはハードルが高いです。
ある程度の語彙力は付けておくと取りこぼしも少なくなります。

まずは、DUO 3.0 くらいの見出し語を把握できていることが理想です。

音声変化/リズム/発音

音声変化とリズム

例えば、英語の音声変化で「弱形」と呼ばれるものがあります。

a、the などの冠詞、at、on、from といった前置詞、他にも人称代名詞、助動詞、接続詞など文脈の中でさほど大事でないもの、強調しなくてもよいものが弱く発音されるために聞き取りづらい、場合によっては、ほぼ聞こえない、といったことが起こります。

前置詞 from は、カタカナであえて発音するとフロム、fu・ro・muと母音付きの3音です。

この3音があると思って待ち構えて聞いていても、実際の音はまったく違いますし、おおげさに言えば超高速で過ぎ去り、聞き逃してしまうのです。

音声変化について分かりやすくまとめてあるのが「5つの音声変化がわかれば英語はみるみる聞き取れる」です 。

また、音声変化に加えて、リズム、イントネーションの解説や音声練習がほどよく入っている教材が「改訂版 英語の発音パーフェクト学習事典」です。若干、出版年が古いですが、音声練習の量が多いので、体系的に音声込みで練習したい人におすすめです。

発音

英語の発音をカタカナで表すことには限界があります。

正確な発音はやはり発音記号と合わせてその発音の仕方を覚えることも必要です。

自分で発音できなければ聞き取れない、というのはよく言われていること。

私も発音確認、練習用に使っているのが「英語耳」。


世界一わかりやすい英語の発音の授業」もさっと読んで確認したり、音声データを練習用に使うのに良かったです。

シャドーイングの前にディクテーション

シャドーイングという学習方法がかなり浸透していますが、聞き取りが苦手な方にシャドーイングはなかなかハードルが高いものです。

まずは簡単な英文音声をディクテーションして、どんな音が聞き取れていないのか、客観的に認識してみることをオススメします。

音声付きなら教材は何でも

ディクテーションは、英語を聞いて、聞き取った英語を書く(タイピングでも)作業です。

うまく聞き取れないところは何度も聞き直してOK。

音声がある教材なら、スクリプトを見ずにディクテーションしてみましょう。
まずは30秒くらいの長さからやると挫折しないです。

インターネット上にある音声もスクリプトがあるならディクテーションの答え合わせができるので、教材を買わなくてもお手軽にできます。

インターネットにあるものでオススメなのが Breaking News English
1つのニュースが Level 0 – Level 6 まで語彙を変えて掲載されていて、それぞれに音声、他、学習用のコンテンツがかなりの数あります。
無料でここまではすごいです。

最終的には・・・

音声変化やリズムを把握して、簡単なものからディクテーションや音読で練習を重ねたら、シャドーイングでネイティブの英語をマネできるようになってくれば、リスニング力もだいぶ違ってくるはずです。

また、教材で理解とは言っても、結局は言語学習は習うより慣れろ、です。
声に出す反復練習をどれだけやるかにかかっています。

普段からドラマ・映画や音楽を聞いて、常に生の英語に触れて、難しいと思っても短いフレーズをマネして言ってみたり、歌ってみたりする、そんなちょっとした日々の練習が塵も積もれば、で力につながるはずです。