【発達障害】自閉症アスペルガーな長男の歯科体験

長男、虫歯がありました。
しかも結構な本数・・・

ここまでチェックしないで放置していた私にも責任ありです。
見つかってから後悔しても遅い、というのはまさにこのこと。

忙しさを理由に歯医者を避けていました。
仕上げ磨きも甘かったです。

慌てて近所の歯医者に連れて行きましたが、ここからが試練の始まりで・・・

この記事では、発達障害グレーゾーンと言われるタイプの長男(高機能自閉症、アスペルガーという診断は受けています)が歯医者さんを受診した時の我が家の場合の体験を書いています。

同じようなお子さんを持つ方の参考になれば幸いです。

最初はもちろん近所の歯医者さんから

小学校の歯科検診で指摘された長男の虫歯。

もちろん歯医者に連れていって治さねばなりません。

でも、なにかと過敏な長男。

口の中に器具が入るなんてそうそう耐えられるはずがありません。
さらに、少しでも気になったことがあれば、おしゃべりせずにはいられない性格。

口を開けたままじっとしてる、ということが難しいのです。

虫歯の治療なんて一番避けたかったことです。

考えれば分かることなのに、最も疎かにしていたかもしれません。

担当してもらった小児歯科の先生には「通院が大変でなければ、少しづつ、時間をかけてやっていきましょう。どうしても、難しい場合は、専門の大学病院にお願いしないといけないかもしれません。」と言われました。

大学病院まで通院なんて、めんどくさすぎる・・・長くかかってもなんとかここで終わらせたい。。。というのが率直な気持ちでした。

結局、大学病院へ

治療で歯を削る器具を口に入れている時に急に動いたりすれば、口や舌を切ってしまうかもしれないのです。比較的軽い虫歯はなんとかなったものの、やはり深くまで進行しているやっかいなものになってくると、歯をさわる時間も長くなるわけで、さすがに治療継続が困難になってきました。

そして、結局、紹介状を書いてもらって、大学病院に行くことになったのです。

残念なのは電車での往復時間があるので、どうしても平日だと学校を早退しないといけないところ。
土曜日限定では次にとれる予約もずっと先になってしまうので終わりが見えません。

何本も虫歯があって、どれだけすんなり治療に入れるのかも分からないし、平日でも何回通うことになるのか、、、こんな事態を起こしてしまった自分が恨めしかったです。

大学病院では練習から

大学病院での治療初日。

やっとここにたどり着いたーという思いで臨んだ日。予約時間はしっかり決まっていて待たされることはありませんでした。

治療に使う器具に慣れてもらうために「まずは練習から」でした。
こんな器具を使うよ、あんな装置を使うよ、と長男に説明し、とにかく地道な歩み寄りが開始されました。

今日は練習だけか・・・(涙)

仕方ないです。
長男、抵抗しますから。

先生「次、いくよー」
長男「あ、ちょっと待って」

この「ちょっと待って」が長いのなんの。。。

3ステップのうちなんとかステップ2まで終わらせたところで時間切れ。

「次回はもう一度ステップ2から始めて、そのまま治療もするからね」と先生が長男に約束して終わりました。

この大学病院の歯科で初めて見たのが舌をカバーする装置。
治療中、どうしても舌が動いてしまって危ない長男でしたが、このカバーで舌全体をおおい、治療する歯の部分だけが見えるようになるものでした。

こんな装置があるのか、と改めてびっくり。
長男のことがなければ、知らない世界です。

治療台で嫌がって暴れる事態も結局はあったのですが、そんな対応にも慣れている先生方のおかげで、2回目以降は、診察台の上でおとなしく治療を受けられるようになってきました。

専門医がいてくれることへの感謝

私の診たことのない装置を使ってテキパキと治療を進めてくれる担当の先生を見て、本当にありがたく思いました。

練習から本番にいけることがあるのだろうか、本当に完治できるのかな、と諦めモードになっていたときもありましたが、気づけばすべての治療が終わりこのブログを書いています。

長男もよくがんばったな、と思います。

再発防止の難しい虫歯ですが、定期検診としっかり歯磨きで長男にはがんばってもらいたいものです。私もチェックを怠らないよう努めます。