
英語学習に取り組んでいると、“いまひとつ文法がわかってないかも” とモヤモヤすることが多々あると思います。もちろん、文法ばかり気にしていては会話は進まないですし、決まり文句はそのまま覚えてしまったほうがいいこともあります。
とはいえ、ベースとしての文法理解は大事ですし、”これで合ってるのかな?” と不安になる場合はその都度解決するに越したことはありません。
そういった確認の際に、私が長年頼りにしているのが「表現のための実践ロイヤル英文法」(旺文社)です。
目次
英文法に迷ったらこの一冊!
この文法書は本当に知りたいポイントにすばやくアクセスでき、学び直しから実践的な英語表現の確認まで幅広く対応しています。英語学習のレベルを問わず使える、まさに定番中の定番です。
英語文法書は辞書のように使えるかが重要
英語学習者にとって、文法書は通読するより “必要なときに調べる” もの。
本書は、詳細な目次と索引で目的の項目がすぐに見つかる構成になっているので、気になることが書かれた場所をすぐに見つけられます。
特に私が活用しているのが巻末の索引で、2通りの調べ方ができるようになっています。
1つは 文法事項索引。文法用語、項目名が50音順に並んでいます。
もう1つが 英文語句索引。こちらは英単語から調べられるようにアルファベット順に英単語が並んでいます。
「実践」の名にふさわしい、リアルな英語表現の解説が魅力
文法としての “正解” だけでなく、実際にどんな場面でどう使うか、ということから、ネイティブが使う自然な表現まで丁寧な説明があります。
特に助かるのが、以下のような事例の解説です。
・文法的に正しくてもくだけた会話で実際に使われるのか
・アメリカ英語とイギリス英語での差
・使い分けの難しい前置詞の使用頻度の比較
・例外的な注意事項
・文法の背景
ぱっとみて、文字ばかり並んでいるので、硬い印象を受けるかもしれませんが、必要なことを簡潔に読みやすい文章で書かれているので、無駄がありません。
文法事項以外の情報が秀逸!
確認問題、実践問題全文訳あり
全24章ある、各章の終わりには、確認問題 と 実践問題 が収録されていて、簡単な復習ができます。
実践問題の解答英文は、すべて参考訳と細かい説明が付いているのも学習者に優しい作りですね。
付録
付録として、I 句読法、II 英文手紙・Eメールの書き方 という項目があります。
「句読法」は、英文で使われる記号の説明です。終止符(ピリオド)、疑問符(?)、コンマなど基本的なものから、いつも私も使い方に迷うコロン、セミコロン、ダッシュなどほとんどの記号の説明が網羅されています。
英作文の練習にも最適!巻末の「暗記用例文300」
私がこの文法書を特におすすめしたい理由の大きな点として、巻末にある「英作文のための暗記用例文300」の存在があります。
・よく使う日常表現から、試験でも出やすい構文まで網羅
・例文がシンプルで覚えやすく、応用が効く
・音声データがダウンロード可能で、耳からも覚えられる!
この300の例文を繰り返し音読・暗唱することで、文法だけでなく “英語の型” そのものが自然に身につくようになります。
まさに、”覚える価値のある文” が集められたお宝コンテンツだと思っています。
この例文300個をリピーティングして完全に覚えられれば、それだけでも相当な力になります。
英語の疑問をさっと解決してくれる英文法書
仕事がら、英文法についての質問を受けることもあるのですが、どちらかというと実践会話で英語を学んできた分、文法用語や品詞についてそこまで詳しくないので、この本で私も再確認することがあって重宝しております。
そして「表現のための実践ロイヤル英文法」は、単なる参考書ではなく、 “表現力を育てるためのツール” であり、価値ある一冊として長く使えるコスパ最強のおすすめ教材です。