
英語力を測るテストと聞くと、TOEIC や英検を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、最近は「話す力」を短時間かつ客観的に測れるテストとして Versant(ヴァーサント) が注目されています。
Versantを受けるようにと指導している企業も増えているようです。
目次
Versant とは何か
Versant は、Pearson (ロンドンを拠点とする世界最大級の教育・評価サービス企業)が開発・提供している、AI(自動音声認識・評価技術)による英語スピーキングテストです。
最大の特徴は、人間の面接官がいないこと。受験者は、パソコンやスマートフォンを使い、音声ガイダンスに従って英語を話します。その音声を AI が分析し、発音・流暢さ・理解力などを総合的にスコア化します。
Speaking and Listening
Versantで用意されている試験は、Speaking and Listening、Writing、Placementの全3種類です。ここでは一般的に受験されるSpeaking and Listeningについて解説します。
試験概要
試験時間:約20分
試験方法:スマホ、パソコンから受験
試験問題数:40問
試験内容
試験は以下の通り、Part A〜 Part F まであります。
Part A (8問):短い質問に対して回答します。
Part B (16問):流れた英文音声と同じ英文を復唱します。
Part C (6問):短い会話を聞いて、関連する質問に答えます。
Part D (6問):ストーリーを聞いて、関連する3つの質問に答えます。
Part E (2問):ストーリーを聞いてから、30秒で自分の言葉で要約します。
Part F(2問):質問に対して、40秒で自分の意見を述べます。
Versantが提供しているアプリでサンプルテストができるので、まずは試してみるのがわかりやすいです。
サンプルテストについて(Versant公式ページ)
Versant では何が測定されるのか
Versant のスコアは、主に以下の要素で構成されます。
- Pronunciation(発音)
- Fluency(流暢さ)
- Sentence Mastery(文構造の処理力)
- Vocabulary(語彙運用力)
- Listening(理解力)
単なる「英会話の雰囲気」ではなく、音声処理 × 文法処理 × 語彙アクセスといった技術的な観点で評価される点が特徴です。
試験結果は、10〜90の1点刻みで評価されます。
ビジネス英語として通用するとされるCFERレベル B1 にあたるのが43点以上とされています。
対策教材
Versantの対策教材は多くありません。2024年1月からテスト内容がリニューアルされ新形式になっているので、新形式対応の教材がオススメです。
今のところ、以下アルクから出版されている「はじめて受けるVERSANT Speaking and Listening 全パート完全攻略」になります。
テスト概要から対策、試験に即した練習・実践問題も豊富なので、受験される方はこれで対策するのが一番です。むしろ、こういう教材ができて良かったと思えます。












