
「英語の試験を受けるなら、TOEICと英検どっちがいいですか?」というのは、たびたび聞かれる質問です。
まず、英語学習を継続させるモチベーションアップにはどちらの試験も1つの小さな目標として分かりやすいので、受験自体はどちらもとてもオススメです。
どちらの試験を受けるべきかは、状況や自分が何を目指しているかによって違ってくるので、まずは違いを知るところから見ていきましょう。
この記事では、TOEIC600点〜800点前後と英検2級〜準1級のレベルを比較して考えていきます。
目次
TOEICと英検ざっくり比較
それぞれの公式ホームページです。
・英検(実用英語技能検定)
日本英語検定協会 https://www.eiken.or.jp/
・TOEIC(Test of English for International Communication)
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)TOEIC公式サイト
https://www.iibc-global.org/toeic.html
そして、ざっくりと違いを以下にまとめました。
TOEIC (Listening &Speaking) | 英検 | |
目的 | ビジネス英語力の測定 | 総合的な英語力の測定 |
出題形式 | 2技能(読む・聞く)のみ | 4技能(読む・聞く・書く・話す) |
スコア方式 | 990点満点(合否なし) | 級ごとの合格/不合格 |
使用場面 | 就職活動・昇進など | 進学・留学・資格証明など |
※英検の出題形式で、書く・話すの2次試験がるのは3級以上になります。
英検の公式サイトでは、英検級のレベルをCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)の6段階レベルと比較しています。
TOEICとの比較はないので、TOEIC公式サイトでのCEFR比較と照らしてみましたが、かなり幅が広いので、あまり参考にならないかもしれません💦
CEFR | 英検 | TOEIC |
B2 – C1 | 1級 | 900点以上 |
B1 – B2 | 準1級 | 550〜785点以上 |
私の体感からしても、英検2級でTOEIC 600点前後、英検準1級なら TOEIC 800点前後くらいで考えてよいと思います。
また、英検では、2級を高校卒業程度としています。
実際、私がアドバイザーとして聞かれた場合も、お仕事で英語を使う社会人の方で、英語力初・中級の方には英検2級、上級者には英検準1級からを提案しています。
手軽に!そして仕事で必要ならTOEIC
英語を必要とする企業ではTOEICのスコアも採用の基準になっていたり、就業してからも社員にTOEIC受験を義務付けている企業も多くあります。
そういった企業への就職、転職を考えている方、すでに会社で必要とされている方は、迷わずTOEICを受験してください。
また、TOEICは毎月のように試験が開催されているので、社会人の方でとにかく今のレベルを早く知りたいのであれば、試しにTOEICを受験すると良いでしょう。
英語力全般をしっかり上げたいなら英検
早急にTOEIC受験が求められておらず、とにかく英語力をあげる必要がある、と感じられているのであれば、英検がオススメです。
英検3級以上は、語彙、読解、ライティングにスピーキングとすべてがバランスよく問われる問題構成になっています。
これは私個人の経験ですが、私自身はTOEIC向けの特別な学習はしたことがなく、ずっと英検準1級をターゲットに学習していました。その結果、初めて受験したTOEICも800点台に到達することができました。 英検の勉強=TOEICの土台づくり だったと感じています。
目的や事情によって選び方は変わってきますが「英検の学習を通して、TOEICでも通用する英語力が自然と身につく」ということです。
時間をかけてでも、英語力を総合的に伸ばしたい方には、まず英検にチャレンジする価値は大いにあると思います。
このあとはさらに学習時間の取れる方向けに英検から始めるメリットを記載します。
TOEIC600点を目指す人 → 英検2級から始めるのもアリ
TOEIC600点台に到達できていない場合、まだ「英語の基礎力」を固める段階にいることが多いです。
英検2級の対策は、文法・語彙・長文読解の力をバランスよく伸ばす内容なので、こちらもTOEICにも応用しやすいのが特徴。
英検2級で得られるメリット:
・リーディング力の基礎がつく
・英作文や面接対策で英語を「使う力」も鍛えられる
・合格という「達成感」が自信につながる
そのため、TOEICだけの対策にこだわらず、まずは英検2級から入るのも非常に合理的な選択です。
TOEIC800点を目指す人 → 英検準1級の勉強で底上げ!
TOEIC800点を目指すレベルになってくると、語彙や速読力、正確なリスニング力が求められます。
英検準1級の対策は、このレベルに必要な力を総合的に伸ばしてくれます。
先述していますが、私はTOEICより先に英検準1級に取り組んだことで、「書く」「話す」といったアウトプットの力も鍛えられ、結果的にTOEICでも高得点を取ることができました。
英検準1級を先に学ぶメリット:
・語彙レベルが高く、TOEIC800点以上に必要な単語力がつく
・ライティング・スピーキング力がTOEICの読解や理解にも効果
・より「使える英語力」が身につく
まとめ:目的に合わせて選ぼう
英検準1級とTOEIC、どちらを先に受けるべきかは “今の自分に何が必要か” で決まります。
TOEIC600点を目指す方の場合、もし「就職や転職で今すぐスコアが必要」という状況でなければ、まずは英検2級や準1級に挑戦して基礎力を固めるのがおすすめです。
TOEICは700点台以上から就職活動に有利とされることが多く、600点ではまだ十分とは言えません。そのため、焦らず英検で読む・書く・話す力を養うことが、結果的にTOEICのスコアアップにもつながります。
一方で、就職やキャリアのためにすぐにスコアが欲しいという方はTOEICを優先するのも一つの選択肢です。600点を突破して700点台を目指すことで、履歴書にも自信を持って書けるようになります。
TOEIC800点を目指す方にとっては、英検準1級の学習が特に効果的です。読解やライティングの力を底上げすることで、TOEICでも安定して高得点を狙えるようになります。
最終的に、どちらを先に選ぶかはあなた次第です。大切なのは、資格試験を通して「英語力をどう伸ばしていきたいか」を考えること。英検もTOEICも、取り組んだ分だけ必ず自分の力になります。自分の目的に合った一歩を選び、学習を続けていきましょう。
最後に:テストは無駄じゃない
よく「TOEICや英検なんて意味がない」「スコアが高くても話せない」という声も聞きますよね。確かに、テストの点数がそのまま実践的な会話力を保証するわけではありません。
ただ、私自身はテスト勉強をすること自体が英語力アップにつながると考えています。
テスト勉強の過程で 単語・文法・リーディング・リスニング といった基礎力を総合的に伸ばせるからです。そして何より、合格や高得点という小さな目標をクリアすることで、次のステップへ進むモチベーションにもなります。
テストはゴールではなく、英語学習を続けるための通過点。自分の成長を数値で確認できるのは、学習を継続する上で大きな支えになるはずです⭐️