今回は英語学習方法の1つリプロダクションを紹介します。
目次
通訳学校でも採用されている手法
英語学習手法としてシャドーイングはかなり浸透している感じがありますが、文法力をつけて話すことを伸ばすなら、1番はリプロダクション(リピーティング)と思っています。
このリプロダクションは、シャドーイングと並んで通訳訓練にも取り入れられている手法です。通訳学校のサイトを見るとモチベーション上がります💡
サイマル・アカデミー
通訳訓練法で英語力をアップさせよう!
通訳翻訳ジャーナル
スクール体験レポート インタースクール
以下、引用です。
リプロダクション練習の目的は、通訳に必要な短時記憶力を強化すること、優れた表現や構文の英文を覚えること、文頭からの情報処理に慣れること、、、
(引用元:日本会議通訳者協会・現役通訳者のリレー・コラム)
優れた表現や構文の英文を覚える、まさにこれがスピーキング力アップにおけるリプロダクションの利点です。
リプロダクションの具体的な方法
リプロダクションは、聞いた内容を記憶し、そのまま繰り返す練習です。私自身、英検1級の2次試験に向けて、リプロダクションを積極的に行いました。ただし、文が長いと記憶するのが難しくなります。聞いた瞬間は理解できても、口に出そうとすると忘れてしまうことも多いです。ここで重要なのは、毎日継続することです。
方法は単純。以下の通り、聞こえた英文をリピートするだけです。
リスニングが初級レベルで聞き取るのが難しい場合は、リプロダクションの前に英文を見ながらの音読に取り組みましょう。
1センテンスが長いものは、適当なところ(接続詞やカンマ、意味のかたまり)で区切ってリピートします。
自分でリピートした英語が合っているか自信がなければ英文を確認する。正しくリピートできるまで繰り返すのみです。
長い文も難なく言えるようになれば、記憶保持の力もかなりついているはずです。
教材の利用
音声がある教材であればどんなものでも使えますが、例えば以前紹介した「究極のビジネス英語リスニング」も活用できます。この教材でリプロダクションを行うと、リスニングだけでなくスピーキング力も格段に向上します。3000語レベルのVol. 1だけでも20タイトルのダイアログがあり、これらを完璧にコピーすることを目指してください。
私がトレーニングを担当した受講生の中には、この教材を使ってリプロダクションを繰り返した結果、以前よりもスムーズに話せるようになったという声も多く聞かれます。初心者にとっては速く感じるかもしれませんが、リプロダクションが苦手な場合は、音声変化に特に注意を払いながら練習を進めることが大切です。
リプロダクションは、英語学習において非常に効果的な方法です。毎日少しずつでも実践することで、その効果を実感できるはずです。
① 1センテンス(5、6ワード前後の文)を音声だけで聞く
② 聞いたセンテンスをリピートする