【新装版発売】“聞いて話して”覚える!学習効果抜群のスペイン語教材2冊

外国語学習での「聞き取れない」「とっさに言葉が出てこない」といった悩みは、どの言語でも共通したものではないでしょうか。

私もスペイン語でも同じように感じています。
特にリスニング。スペイン語はよく日本語と発音が似ていてローマ字読みするだけ、と言われますが、ネイティブの発音はとにかく速い💦
正直、単語の切れ間が分からず、別の単語と間違えてしまうことが多々あります。

これはもうネイティブの音を聴き込む、自分でもマネして声に出す、しかないのです。

というわけで今回は、スペイン語のリスニング力・会話力を伸ばすのにおすすめの教材「耳が喜ぶスペイン語」「口が覚えるスペイン語」の2冊を紹介します。

ちょうど新装版が発売されたところで、音声がCD付から無料の音声ダウンロード・ストリーミング対応へと変わっています。

口が覚えるスペイン語

構成

第1章「口慣らし」全24単元

1つのページに10の日本語例文があり、そのスペイン語訳が次のページにあります。

英語教材にある瞬間英作文(日本語から声に出して英文を言う)のスペイン語版ですね。

第2章「強化訓練」全20単元

直接法現在完了から接続法、命令文、現在・過去分詞などの文法事項を含む例文をカバーしています。

第3章「ステップアップ」全16単元

疑惑・推量から、天候、時刻、願望、条件などさらに進んだ構文があります。

音声

音声は出版元の三修社のサイトでダウンロードできるようになっています。

収録音声を流すと、、、

 日本語
  ↓
 ヒントの単語
  ↓
(少し間があるので、ここで自分でスペイン語を言ってみる)
  ↓
 解答例のスペイン語

といった順番で音声が収録されているので、テキストでしっかり覚えてから、音声だけ流して練習することができます。

瞬間西作文練習に

日本語を聞いてそれを外国語にする、という演習がしたい場合、日本語音声が先に収録されているのはとても助かります。そもそも日本語訳が吹き込まれているものは少ないですし、瞬間作文を意識して、日本語→外国語の順番になっているものは貴重です。

英語教材にはさまざまな瞬間英作文教材があふれていますが、スペイン語の瞬間作文教材が少ない中、文法に沿った形で基本的な表現の会話文を覚えられる優れた教材です。

耳が喜ぶスペイン語

構成

Step1「耳慣らし」全50単元

最初のステップからスペイン語エッセイが50もあるという素晴らしいボリューム。

1単元、80〜120 ワード前後の短い文章です。

日常生活やスペイン語の習慣などについての文章で、DELE A1レベル相当(本書より抜粋引用)

Step2「強化訓練」全30単元

少しワード数も増えて 180ワード前後の文章が収録されています。

スペインや中南米の文化や社会に関する話題を取り上げていて、DELE A2-B1相当(本書より抜粋引用)

Step3「ステップアップ」全20単元

最後のステップは 350 ワード前後とわりと長めの文章になっています。

スペインや中南米の文化や時事問題など幅広いテーマを扱っていて、DELE B2-C1相当(本書より抜粋引用)

音声

音声は同じく三修社のサイトでダウンロードできるようになっています。

収録されているのは、スペイン語音声のみ。
本教材の目的であるリスニング強化に合わせてナチュラルなスピードで収録されています。

リスニングだけでなくリーディングにも

リスニング強化の教材ですが、スペイン語圏の国についての情報満載でリーディング学習にも活用できます。

自然な速さの音声なので、まずは、初見でディクテーションしてみて自分のリスニング力を測った後、じっくりテキストを見ながら内容を確認していく学習方法がおすすめです。

どちらを選ぶべき?

どちらもおすすめですが、スペイン語の音に慣れたい・リスニングを中心に練習するなら、「耳が喜ぶスペイン語」、会話練習はもちろん「口が覚えるスペイン語」で決まりです。

DELEスペイン語検定試験を受験するという場合は、面接もあるのでどちらも必須です。

1冊終えたら、次の1冊。リスニング、スピーキングを交互に進めるなら両方、といった感じで目的に合わせて、始めてみてください!